大島洋平選手(中日ドラゴンズ)が2000本安打を達成

2023年8月26日、中日ドラゴンズの大島洋平選手が2000本安打を達成した。2009年のドラフト5位で指名されて以降、実働14年目でチーム史上最速との事だが、大島選手が何よりも素晴らしいと感じるのは「試合に出続ける」事だ。

ルーキーイヤーから14年連続開幕スタメンに名を連ね、3年目の2012年から12年連続で規定打席に到達し、その全てで100安打以上を達成する等、試合に出続ける事の素晴らしさを体現している選手である。尚、12年連続100安打以上は、立浪監督の16年連続に次ぐ球団2位の記録であるとの事だ。

200安打へ、あと一歩で届かなかった2014年

2012年に初めて規定打席で3割を達成し、ベストナイン、ゴールデングラブ等も獲得した後に公言し続けた200安打への挑戦で、最も実現に近付いたのが2014年だ。

1番打者に定着して開幕から安打を量産し、それまで苦手としていた交流戦でもマルチ安打を重ね、一時は同僚のエクトル・ルナと並走して3割4分くらいまで打率を上げていたが、オールスター直前の試合であっただろうか、外野からの返球の際に背筋を痛めてしまい、翌日からの数試合で欠場、或いは途中出場を余儀なくされた。欠場直前の試合(試合中に背筋を痛めた試合)は猛打賞を記録していたが、最終打席の3安打目のセーフティバントに違和感を感じていたのが、悪い方向で的中してしまったのを覚えている。

その後に復帰しても前半の調子を取り戻す事ができずに、8月には29打席ノーヒットというスランプまで経験し、3割を下回ってしまうのではと思われたが、終盤で息を吹き返し、最終戦までに年間186安打を記録した。これば福留選手と並ぶ球団タイ記録だ。

14年目となる今シーズンも着実にスタメンに名を連ねている。途中交代が多いのは、万全なコンディションをキープさせたいという立浪監督の考えであろう。昨年の死球による神経断裂の影響もあるのかも知れないが、本人が語っているように、まだまだ末長く現役を続け、ゆくゆくはドラゴンズの監督としてチームを率いて欲しいものである。

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