2023年11月7日にリリース予定とされる「WordPress 6.4」に合わせて、2024年のデフォルトテーマ「Twenty Twenty-Four」の開発ピッチが上がっている。
デフォルトテーマは「Twenty Twenty-One」のブロックテーマ「TT1 Blocks」からフルサイト編集テーマに移行しており、「Twenty Twenty-Four」もその流れを汲んでいる。
WordPress.orgが年次にリリースしているデフォルトテーマは、多くの場合においてスクラッチから開発されている訳ではなく、ベースとなる所謂「元ネタ」に相当するテーマが存在するのは以前にも著したが、「Twenty Twenty-Four」はAstraの開発元でもあるBrainstorm Forceのブロックテーマ「Spectra One」に似ている気もするが如何なものであろうか（Brainstorm Forceはコアの開発にも多大な貢献をしているプレミアムなベンダーの一つである）。
気になるのは、「Twenty Twenty-One」から続く流れになるのだが、トップページのデザインは毎年差別化が図られているものの、「post」「page」に関しては一貫して類似したワンカラムのデザインが継承されている。「Twenty Twenty-Four」は2カラムのテンプレートも用意されているようだが、メインのコンテンツは変わらぬデザインで、敢えて違いを上げるとすれば、コンテンツの幅がヘッダー、フッターに合わせて広まったくらいであろうか。
昨今のトレントを反映した流れなのかも知れないが、フルサイト編集テーマにおいて「Twenty Seventeen」のようなスタンダードな右サイドバーの2カラムデザインを余り目にする事がない。是非ともデフォルトテーマで先鞭を付けて、サードパーティベンダーや個人の開発者に向けた流れを作って欲しいものである。