「Google AdSense」がインプレッション報酬型に変更

2024年2月より、Googleによるコンテンツ連動型の広告配信サービス「Google AdSense」が収益モデルを刷新し、これまでのクリック報酬型からYouTube等と同様のインプレッション報酬型に変更された。

これによって、これまでの収益格差が是正され、いわゆる「稼いでいたサイト」は収益を落としているかも知れないが、個人的にはこれが正しい形なのであろうと感じる。

そもそも広告というのは、人目に留まるだけで一定の宣伝効果が生じる。テレビのCMは勿論、プロスポーツやイベント会場等の露出度の高い施設に設置された広告、インターネット上のサービスであればYouTube等もインプレッション報酬型を採用している(CMやイベント会場等も、事前にインプレッションを想定して価格を設定している面において、インプレッション報酬型の一種に分類されると判断する)。

プラットフォーム側としては、パブリッシャーよりもお金を落としてくれる広告主の方が大切なのであろうが、クリック報酬型だと、どんなに広告を表示させてもクリックに至らなければ1円の報酬も発生しない時もある。成果報酬型のアフィリエイトだと、そこから更に購入に至らなければ報酬は発生しない(しかも、単価もそれほど高くない)。

これでは広告主にとっては甘い汁と言わざるを得ないだろう。インプレッション報酬型であれば、クリック報酬型で常に問題視される「クリック詐欺」の問題も生じないし、これは広告主にとってのメリットにも繋がると思われる。

デフォルトスタンダードとも言えるGoogleによる収益モデルの変更は、同様のサービスを提供する他社に対しても大きな影響を与えるかも知れない。

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