WordPressがローンチから20年、特設サイトも登場

オープンソースのCMS「WordPress」は、2003年5月27日における初版(0.70)のリリースから今年(2023年)で20周年を迎えるが、それに伴い「wordpress.net」のサブドメインにおいて特設サイトが公開されている。

「wordpress.net」自体は馴染みが薄いかも知れないが、そのサブドメインはデフォルトテーマ(Twentyシリーズ)のショーケースとしても利用されている。例えば「Twenty Seventeen」であれば「https://2017.wordpress.net/」、「Twenty Twenty」であれば「https://2020.wordpress.net/」といった具合に、その時代のトレンドを確認する事ができる。

創始者の一人であるMike Little(マイク・リトル)が、Automatticを率いるMatt Mullenweg(マット・マレンウェッグ)のブログにコメントした事が開発のきっかけとされているが、Matt Mullenwegの公式ブログ「Unlucky in Cards」は現在でも更新を続けており、「Twenty Nineteen」「Twenty Twenty」等、wordpress.orgによるデフォルトテーマを積極的に使用している。

尚、URLの「ma.tt」は、トリニダード・トバゴに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)をハックしたドメインハックである。

「Twenty Twenty-Three」の元ネタ?

ところで、WordPress.orgが年次にリリースしているデフォルトテーマは、多くの場合においてスクラッチから開発されている訳ではなく、ベースとなる所謂「元ネタ」に相当するテーマが存在する。

例えば、2017年のデフォルトテーマ「Twenty Seventeen」の場合には、aThemesによる「Sydney」、2020年のデフォルトテーマ「Twenty Twenty」の場合には、Anders Norén氏による「Chaplin」、2021年のデフォルトテーマ「Twenty Twenty-One」の場合には、Automatticによる「Seedlet」が各々これに該当する。

そして、2023年のデフォルトテーマ「Twenty Twenty-Three 」にも元ネタがあるようだ。その名も「Simplifii」。

これは、何か情報源となるソースを見つけた訳ではないが、見た目も殆どそのままなので間違いないであろう。現時点ではリンクされている開発元の公式サイトにアクセスする事ができない(セキュリティリスクの警告が表示される)等、不透明な部分もあるが、仮にこちらが後発で「Twenty Twenty-Three」を真似ているのならば、ここまで類似したテーマは公式ディレクトリには承認されないであろう。

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